言っていい人と悪い人がいる

これは自分がまだ小学生の頃の話だ。
と言っても記憶力の低さに自信があるので少し朧気だ。

ある日何かを壊してしまった。
(記憶力が低い事は先述したからね)

やってしまった!と思った。
側にいた母にそれを見せ(どうしようどうしよう)と考え、とっさに「まぁ、形あるものはいずれ壊れますから」と言った。
物が壊れると母が仕方ないよとそう言ってくれることがあったからだ。
それなのに母は「あんたが言うことじゃないでしょ」と少し不機嫌になったのだ。
同じことを言っただけなのになぜ不機嫌になるのかすぐに理解できなかった。
ただ、同じ結論でも言っていい人と悪い人がいるらしい
ということだけが頭に残った。

今になってみれば反省の色が見えなかったのもあるだろうと思うが、完全に理解しきれていないような気がして今でも少し引っかかったままの出来事である。