自分は、基本的にこたつにいる。
こたつ布団を片付けても普通のテーブルとして使っている。
今日はこたつの上にあるものたちを紹介したい。
まずはティッシュペーパーだ。初めから話の膨らまないものを選んでしまった。必要だろう。あ、取り出し口の紙をつけたままにしてある。そこに
Every man is given the key to the gates of heaven.
The same key opens the gates of hell.
とある。
なんとなく英語長文を読んでいたら出会ったフレーズで、目につく場所にメモしたかったのだ。
そして、国語辞書と黄色の蛍光マーカー。電子辞書というものを通らないで来た人間なので紙辞書を使っている。新明解国語辞典の第5版、お気に入りだ。新明解シリーズは実にチャーミングな辞書なのだ。説明や例文が面白い。
ひとつ例を挙げると【来る】の例文に「このコロンボときたら〔=という人は〕、本当に警部かどうかさえ疑いたくなる人相・風体だ」というものが載っている。刑事コロンボじゃないか。なんだ、そのわかる人だけが楽しめるチョイスは。とても心をくすぐるじゃないか。
知らない言葉に出会うたびに辞書を引く。
英和辞書も時折並ぶ。GENIUS、冷たそうな紺色に金字が押されている。知性と気高さが表れていて表紙から好きだ。
3年連用ダイアリーとその間に挟まれたシャーペン。社会人になるときに小学校3年生の時の恩師にあいさつに行った。
「自分が何をしていたかわかるように記録するといいよ」
その言葉がすぅっと入ってきて日記を買った。5cm四方のマスに行があり徒然なるままに書いてゆく。
行が埋まらないこともある。1行のスペースに細かい文字で2行書くこともある。4日くらい溜めることもあるが記憶を頼りになんとか埋めていく。思い出せない時は素直に「思い出せないよーー、4日前なんて覚えてないよーー。」と書いている(笑)
その日の出来事、気持ち、考えていること、作ってみた料理、読んだ本、観た作品、感想、それらがしまわれている。
マグカップ。これは常連にしたほうがいいなと意識している。水分を摂る必要があるのだ、人間は。特にのどの渇きを感じないけれど、体はそうじゃないらしい。
夏はもっぱら鶴瓶さんの麦茶。1Ⅼのビンに入れて冷蔵庫に常備。
飲み物に関心がないので水でもいい。余計な味がしないから口当たりもよく飲みやすい有能選手だ。
ほうじ茶を淹れることもあるが猫舌なのですぐに飲めない。そして放置されて一口目は大体ぬるいのだ。
中学生のころ友人にもらったこのマグカップは全体が白く何も読み取れない表情の花とGood Luck!の文字がプリントされている。まぁなんというか愛着がわいてきている。
ノートとロケット鉛筆。実は新入りだ。
\手で文字が書きたい/
\\手書きがいいのだ!//
\\\ガシャガシャ書きたいのだ!!///
という急激な欲求により用意された。
ブログの下書きを書くこともあれば、聞こえてきた曲の歌詞を書きとったり、左手で文字を書いて楽しむこともある。本の中で出会った言葉やなんとなく思いついたフレーズをメモする。
文字がちょっとかっこよく書けたらうれしい。知らなかった漢字を書けるようになるのもうれしい。ノートをシャーっと滑る鉛筆の芯の音も好きだ。
そして小物入れ。ピンセットやカッター、消しゴム、はさみ、赤のクーピー、鏡、以前見つけた木の実、塗り薬、最近拾ったきれいな石、付箋、空気入れの先端。安全ピンも入っていた。なぜ?
いつもそばにいてくれるものたち。なんて穏やかになれる空間だろうか。