無職の期間が続いている。
天気が良ければ外に出かける。
家族で買い物も行く。
このご時世になる前は年末の同窓会も参加していた。
引きこもりというほどではない。
しかし、いよいよ友人に誘われるのがつらくなってきた。
自分が無職であることを友人たちは知っている。
だからと言って腫れものに触るような扱いはしない。
その話題に触れることもしない。各々の仕事の話は普通にする。
とても、とても、やさしい存在だ。
社会人になった何年か経てば、恋愛、保険、投資、ふるさと納税…話題は移り変わってゆく。
同世代の人間はこういうことに関心を持っているのか。
お金の使い方が変わってきたなと思うこともある。
無職無収入には全くわからない話だ。
この人たちは、レールを外れることなく生きてきた人たちなんだ。
友人たちに会うと元気になれる。
一時元の自分に戻れた気持ちになる。
頑張ろうと思える。
いいことばっかりだ。
それなのに、自分を卑下する気持ちが強くなってきた。
あの人たちは自然に時を重ねて一般水準(か少し上)にいる。
自分は下の下。底辺にいる。
変われていない自分が嫌いだ。
友人に胸を張って会えない自分が嫌だ。
みっともない自分を隠すようにしているのが嫌だ。
友人たちが好きだ。