Askから。
2年半前に彼氏ができたと言ってきた親戚が、その人と結婚をしました。当時嬉しそうに言ってきてくれてから二年半、 私のほうは無駄にすごしてしまったように感じられて涙が出てきます。転職活動にも少し疲れ、 結婚報道などを見るだけでも虚しさや辛さがこみあげてきます。 私だけなにも変わってない気がして、しんどいです。
真っ先に思い浮かんだ言葉が「クォーターライフ・クライシス」です。
クォーターライフ・クライシスとは、20代後半〜30代の多くが経験する心理状態のことだ。同年代の人が自分よりも輝いて見えたり、自分らしさを見失ったりする状態を指す。科学ライターの著書で提唱されて以来、アメリカやイギリスなどで広く浸透している。
人生の4分の1が過ぎる時期は、若者というカテゴリーに当てはまらなくなる一方で、一人前の大人として扱われないこともあるだろう。大人に移行しきれない焦燥感から人生について不安を感じたり、幸福感を得にくくなったりする人は多い。
実際に、2017年のLinkedIn Corporationの調査では、25〜33歳の7割以上がクォーターライフ・クライシスを経験していることが明らかになっている。
参考:LinkedIn Corporation「New LinkedIn research shows 75 percent of 25-33 year olds have experienced quarter-life crises」
周りと比べるとしんどいよねって頭では分かっていても実際しんどいのは変わらないじゃないですか。
誰かが結婚した。それまでの間自分は何してたんだろうって虚しくなるじゃないですか。
本当にそうかな。結婚ってそんなに大事かな。自分は本当に時間を無駄にしてたのかな。自分のことも考えながら出した答えでした。
以下、回答です。
もしかすると「ライフステージ」という言葉にドキッとしませんか?
学生終了→就職→転職→結婚→出産→子育て→
と、次々にステップアップしていかなければいけないと思っていませんか?
あなたは結婚をまるで”幸せの最高勲章”のようにとらえているのが気になります。
もちろん結婚は人生の転機です。はたから見て分かりやすい幸せの形の一つです。しかし、結婚していない人があなたのように無駄に過ごしてしまったように感じられるほど時間の全てを占めているとは言えません、断じて。
結婚していない人は全員時間を無駄にしているのでしょうか?
そう問われれば「違う」とあなたも答えると思います。
では、時間を無駄にしていない人は何に時間を費やしているのでしょう?
きっと、勉強、マラソン、筋トレ、アニメ、二次創作、観劇、料理、登山、たくさんのものがあげられるでしょう。
これらの共通点は本人がやりがいを見出していたり満足(あるいは納得)していることです。
あなたが無駄に過ごしてしまったように感じられる2年半の間、満足することが一瞬でもあったならばそれは決して無駄ではありません。満腹になったり、笑ったり、そういう小さなこともあなたを満たしている欠片です。
ここで一つ、結婚から”幸せの勲章”を外して”選択肢”というラベルを貼ってみてもらえたら嬉しいです。
自分の知り合いに、推しのライブを見に行くのが大好きな人がいます。その人は「休みが足りない!遠征しづらい!」「我慢の限界だ、行く!」「最高……」「尊い……」「推しがいるから生きてるし仕事してる」「会社は私の推しに感謝しろ」と最高の充実ぶりです(笑)
その人に向かって「結婚してないなんて時間の無駄じゃない?」「もったいなくない?」と言っても、それこそ無駄です。
甘いのが好きな人に「辛い物を食べないなんて人生損してる!」と言っても「は?」と返されるでしょう。
人にはそれぞれ、満足のいく選択肢があるんです。
短期間/長期間、じんわり/激しく、気分によっても変わります。
あなたが満足できる時間の過ごし方を見つけると虚しさや辛さは顔を出さないですよ。
(その前に!転職活動でおつかれとのことなのでたっぷり自分を癒してあげてください!おいしいもの食べて、好きな音楽かけて、ふやけるほど湯船につかって、心も体もほぐしてあげてください)